アミノ酸
「アミノ酸配合」と書かれた化粧品、シャンプーやリンスなどをよく見かけますね。
「アミノ酸は体にいい」と言われていますが、アミノ酸のどんな働きが人間の体にいいのでしょうか。
アミノ酸は、糖や脂質と同じように人間の体を構成している物質の一つで、人間にとってなくてはならない栄養成分です。
アミノ酸には、たんぱく質やエネルギーをつくる重要な働きがありますから、アミノ酸が減少すると、体力が失われたり、肌が乾燥したり、くすみ、肌荒れを引き起こすなど、肌のコンディションにも大きな影響を及ぼすのです。
アミノ酸は、肌の最も表面にある角質層の中で肌のうるおいを保つ天然保湿因子(NMF)としても重要な働きをします。
肌にハリを持たせる美容成分として知られるコラーゲンの原料も、さまざまなアミノ酸からできています。
健康で美しい肌のためには、体内にアミノ酸を十分に存在させることがとても重要なのです。
たんぱく質は約20種類のアミノ酸で構成されていますが、体の中でつくられない種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼びます。
必須アミノ酸は、食事から取り入れなければならないので、魚、肉、穀類などアミノ酸を含む食品を毎日きちんと食べて、いろいろな種類のアミノ酸を摂取することが大切です。
また、アミノ酸の不足で肌が乾燥している場合には、アミノ酸配合や乳酸、尿素といったNMF成分の入った化粧品を使うと効果的です。
アミノ酸系の石けんや化粧品は、低刺激性で肌にやさしいという特長もあります。